藤枝小学校屋内運動場

敷地は、市民の憩いの場である蓮華寺池公園、図書館、郷土博物館が近在する、緑豊かな文教地区に位置します。本施設は学校・社会教育への貢献と共に、都市防災拠点としての機能を併せ持つ、地域社会の核となる施設として計画されました。

建物はシンメトリーな形として構造的に安定させ、翼を意識した大庇のかかる設備コアと、アリーナ空間を明快に分ける構成となっています。内装材には木を多用し、自然光を効果的に取り入れることで暖かみと落ち着きのある開放感を得ています。

また、既存校舎棟との床レベルの高低差処理と運動場への外部経路を確保するために、渡り廊下をスロープ形状とし、建物前面にマウントされた円形広場を設けることで、各方向への簡潔な動線処理を豊かに実現しています。