G眼科
鉄筋コンクリート3階建てビルの一階に入居する眼科の計画です。現地調査を繰り返し、スケルトンの状態から老朽化した設備配管類を改修しながらのリノベーションです。
患者の利用しやすさ、親しみやすさ、訪れた人を温かく迎え入れるホームとしての在り方と、症状に悩み苦しんでいる患者を、高度に専門的な技術を持った医師が必ず救うという理念の基、プロジェクトが始まりました。
敷地が富士山の近くであることから、待合室は富士ヒノキの内装を基本とし、自然素材の壁材を用いて清々しい空間とします。バリアフリーにも配慮し、足腰が悪い方や車椅子の方もゆとりを持って対応できる動作寸法を確保します。
診察エリアにおいては、合理的な診察動線をつくるため診察室を中心に受付や中待合との間に回遊性を持たせ、医師とスタッフが目の不自由な患者に対し柔軟かつ速やかな対応ができる構成となっています。また眼科の性格上特に診察機材が多いことから、明室と暗室を利用に応じて仕切ることができる一体空間として計画し、将来的な設備状況の変化にも対応できる計画となっています。