9月18日~19日に、JIAの研修ツアーで北陸地方を回って来ました。
初日は富山県黒部市。ここには日本最大手のファスナー、アルミ建材事業を営むYKK、YKKapの黒部事業所があります。
黒部川の豊富な水と、黒部ダムの巨大な電力(黒部市の電力使用量の半分はYKK関連が占めています)を用い、アルミ建材の製造、製品開発、環境住宅(パッシブタウン)を展開しており、建築家協会の仲間達と半日かけて勉強してきました。
事業会社であるため、撮影できない部分も当然多かったのですが、普段気軽に使っているアルミサッシなどの製品が、こういう工程でできているのかということがよく分かりました。アルミの型材を造るのは大変な仕事だと実感し、大事に使わなければいけないなぁと腹に沁みました。
一連の写真はパッシブタウンのものです。東京から転勤してくる社員のために、黒部の地下水や「あいの風(日本海沿岸で夏に北東から吹く海風)」を利用して設計した社宅(一般利用も可)です。黒部市の景観は田園が広がる穏やかな土地柄。緑に包まれ、建物間に小道を通し、あいの風が吹き抜けるよう間隔を空けて配置された建物群を、ゆっくりと見学させていただきました。
一生懸命説明して下さった担当の皆様、本当にありがとうございました。勉強になりました。
熱い鋳造工場から出てきた時に、あいの風を実感しましたよ(笑)。