常滑ってどんな地形?と聞かれれば、海から連なる丘沿いのまちと答えるかもしれません。そのくらいに街中に起伏のある高低差があります。
というか、この高低差こそが肝なのです。常滑では、陶器を焼くために、丘の傾斜に沿って登り窯というものが造られました。いくつもいくつも、その斜面に合わせて構えられ、そしてそれを中心に仕事場や住居が造られてきました。
なので道路はというと、狭くクネクネと間を縫うようにできており、現代の基準でいうと接道不十分で再建築不可なんて場所も珍しくありません。
昔の絵地図を写してみました。丘の上で作った陶器を浜まで下ろし、伊勢湾で船に乗せて出荷するという仕組みで地域が回っています。
古い木造建築も、保存や利活用に向き合わなければいけないものが多く、陶芸作家のアトリエになったり、ギャラリーになったり、カフェや人が集える空間にリノベーションされている場もありました。
この日は雨で足元も濡れて疲れてしまったので、コーヒーブレイク。ライカ好きの楽しいマスターの話を聞きながら、美味しいコーヒーをいただきました。