先週の火曜日、13歳のハローワーク社会人講師として、高校生の進路相談にのってきました。
年々意志を持って相談に来る生徒が増えてきて、今年は具体的に資格や大学のことを多く聞かれました。
4時間で10人位の相談を受けましたが、その中で一人、印象に残った男子生徒がいました。
現在高校三年生で野球部に所属している生徒です。彼は以前、文理選択において、部の練習のことを考え補習の少ない文系を選択してしまったのですが、いざ自分の進路に直面してからそのことを非常に後悔しているとのことでした。当然ですが進路は自分だけのもの。仲間と連れ立ってという訳にはいきません。
だから、建築を意識し始めてからは数学や理系科目もしっかりと取り組むことにして、部活だけでなく勉強も頑張る日々を送っているとのことでした。受けている教科を指折り説明してくれながら、ここからなんとかやってやるといった意志がその目に表れていて、相談も熱くなりました。もし私立文系の三年生なら、2教科だけなんて子もいますしね。
そして大学をどこにするかの話になり、希望はあるのか聞いてみると、北陸の国立大学を目指すとのこと。理由を聞くと、高校が東部だから東京に出る友人が多いのだけど、今度は人と違う道を歩みたいとのこと。
うん。いいね。
静岡とは気候も違うし建築の見方も変わると思うけど、いい選択だと思いました。何より、自分くらいは人と違う道を進んでもいいんじゃないかという感覚は、私も高校生の時に抱いていたので共感しました。きっと仕事でも役立つでしょう。
彼のような生徒もいれば、高校受験で失敗して大学で進路を修正したい生徒もいる。就職にあたり建築界の話を聞きたい生徒もいれば、他の職業にも興味を持っている生徒もいる。
みんな、自分なりに一生懸命です。
こういうふうに相談し、考えられる環境は私達の頃は無かったので、私も相談を受けながらいろいろな思いで見つめてしまいます。一生懸命な生徒には一生懸命対応したくなりますし、勘違いしている生徒には社会人講師として「社会の気持ち」を教えるために厳しく接するようにしています。
もちろんあとでどっと疲れますが(笑)。
高校生のみなさん、頑張って良い人生を切り開いて下さい。
応援しています。