デザイン学校の方は年度末を迎え、課題提出が続きました。
先週は私が受け持つ建築計画の最終課題の講評。
今日は修了制作の審査会でした。
共同制作の訓練として、また課題の提出時期が重なって負担が大きいからと担任の先生から相談されたこともあり、建築計画の最終課題はグループ制作にしたのですが、正直ダメでした。ダメダメでした。
グループ内でのコミュニケーションが全然足りず、そしてなんとなく自分を押さえちゃった結果、
「一人✕3=3人前」にならず、三人集まって一人前?って感じに。
やらなきゃよかったってぐらいでブログに書く気も起きませんでした(ヒドイ先生(笑))
期待していたんですが、残念です。
で、最後ということもあり、授業の後みんなで語り合いました。
この課題、この授業、今までやってきて、感想や思ったこと全部。
自分のずるさや甘さをそれぞれ分かってはいるみたい。だからグループ内でポジションを取った人もいたみたい。ただそれをどうやって克服して乗り越えていくか、そのために具体的にどう実行するか、そこを追求しようと確認しました。
生徒間同士では、他の授業ではわりと褒められるのに、この授業では全てを曝け出した上にそんなことまでというぐらい皆に言われ、帰り道に悔しくて震えてくる(笑)とか、バカにしていた友達の凄いところが見えてヒヤリとしたり、一晩で模型を仕上げて持ってくる周りの追い上げにドキドキしたり、口には出せないけど心の中で正直負けたって思う気持ちを知ってしまったとか、正直な言葉が聞けました。
それに気づけているだけ、学んだのかな。
授業の最初に生徒に言った言葉。
この授業にお手本はない。だから上手だねという褒め言葉はない。自分を投影することになるだろう。
クラス内の人間関係のヒエラルキーが、作品のクオリティという指標で変わった半年だったようです。
そして今日の修了制作審査会。
こちらは個人作品。例年と違い、審査員の先生方がいる教室に一人ずつ入っていってプレゼンする形式。
緊張でガチガチだったり、涙目の子もいたけどちゃんと発表ができていた。作品の質もやはり一人でやったからか世界観がはっきりしていた。
結果的には、最終課題でダメだった子の作品が一番良かった。だったらもっとしっかりやれといいたかったが、第一課題で見せて以来鳴りを潜めていたものが現れたのだろう。あれから一週間、頑張ったのかな。
指摘は先生方によって様々だけど押さえて欲しい建築的セオリーや基本はある。
私もガツンと言わせてもらった。けど直せばすぐだ。それを持ってしっかり就職活動して欲しい。
終わって糸が切れて泣き出しちゃう子、ひっくり返っちゃう子もいて驚いたけど、これをもって今年は終了。
自分の取り組みがどうだったかは、これから春休みに一人の時間を過ごす中で、それぞれが思い、感じていくはず。来年、一廻り大人になった生徒たちと会えることを楽しみにしています。
みんな、お疲れ様。