昨日はリノベーションまちづくりの講演会に行ってきました。まちの役割を考えることに刺激を受けたので、さっそく自分の一番足元にある長谷通りの建物を改めて調べてみることにしました。
既存建物の有効活用を切り口に、まずは取っ掛かりとして空き家の調査です。
この通りは浅間神社の鳥居を目指してお堀の北側を東西に伸びる通りで、一応商店街になってはいるのですが、ポロポロと営業を止めて間口の狭い住宅が増え、今では 非常に静かな商店街となっています。静かというか、逆に特徴的というべきかな。
決して賑わいが有り他から人が来るというわけではなく、あくまでこの地域に根付いたものだけが増えずに残っているというある意味シビアな形態。
コーヒー豆、花、美容院、銭湯、寿司、味噌、スーパー、電気、信用金庫、診療所、接骨院などが、歩行者と車とバスが通る細い通りにパラパラと。
唯一人が集まる時といえば、夏の長谷通り大祭りのみ。逆にこの時だけは凄い。ただし対象は親子。かなり健全な雰囲気で心配もまったくないので、小さな子の親からは絶大な信頼があり、このお祭りのおかげで毎年旧友と再会できるありがたい場。
でもやっぱり新陳代謝の力が無いですね。伝統のある地区なのでポテンシャルはあると思うのですが。私としては、人が集まれる広場的な場所を作れるといいとひそかに思っていますが。
さて調べてみると、なぜか通りの南側にのみ空き家(使用状態不明)の建物が数件。通りに対し北を向くので若干暗い印象を持たれてしまうからでしょうか。凄い有様のものがこの地価の場所にあるのも異様です。後でちょっと興味を持った建物を法務局で調べてみると、やっぱり大なり小なり事情があってこうなっているようで(汗)。ちょっと考えます。