今日はデザイン学校の今期最後の授業として、第二課題の講評を行いました。
課題のタイトルは「夏の家」です。木立に囲まれた敷地に別荘を計画してもらいました。
ただ課題をやるにあたってはちょっと一工夫・・・。
前回の課題をやった結果、まだまだ空間のスケールを把握する取っ掛かりの感覚が掴めないという弱点が露わになったので、今回は、四畳半と同じ2.7m✕2.7mのスパンを縦横4スパンずつつなげたグリッドフレームをベースに考えてもらうことにしました。
構造的な骨格としても認識しながら空間スケールを掴んでもらいます。ただし柱を抜いたり、梁を取ったりすることは御法度で。
こう聞くと一見不自由そうに感じるかもしれませんが、家具の配置や、床、壁、柱、天井などの空間を構成する要素の配置次第で十分に豊かな空間が作れます。
世界観を持ったデリケートな調整が必要とされる作業を要求されるので、問い詰めれば奥深い課題ともいえます。
そして今日、最終的にできたものはというと・・・。
ま~、千差万別。
平屋ベースにガラスを多用してまとめたものもあれば、半屋外にしたり水を引いたり、2階建て、3階建てになっていったりと、ワールド全開です。どうやらいいライバル心もできているみたいで(笑)
今回は製作の工程や取り組みの意味を要所要所で何度も確認しながら進めてきたので、締切の方はほぼ大丈夫でした。と、偉そうに書いてみたけど、まあこればっかりはこっちが言ったからどうこうではないんでしょうね。やっぱり生徒のモチベーションが上がってきたことに尽きるのかな。
最初は苦しかったかもしれないけど、段々自分から工夫して、お互いに意見しあって切磋琢磨して、次の日の朝の人の作品にドキッとして自分もブラッシュアップしなきゃってプレッシャーを感じ今日も居残る・・・。
今も昔も変わらない、デザインの学生にとって思い出に残る日々なんでしょうね。
この学年の生徒たちに私が関わることはもう少ないだろうけど、応援してるよ。がんばれ!