敦賀に出張した帰りに、北陸本線を途中下車して長浜に寄ってきました。
長浜は秀吉が開いた北国街道沿いの城下町。戦災に遭わなかったので古い町並みがたくさん残っていました。
そこに平成元年に写真の黒壁スクエアがオープンし、ガラス工芸を中心にアートシーンで盛り上がり、徐々にお店も増えて大賑わいです。
この日も駅からは想像できないほどの人でびっくり。写真のあおりもひどくてびっくりです。
昔の商家をコンバージョンしたまちづくり役場。中にはラジオ局まで入ってます。
近江牛に鯖寿司、地酒に長浜ラーメンなどなど、カフェやスイーツ、工房にクラフトと一帯にはお店がぎっしり。
古い町並みの活性化を目指した例は全国にいくつもあるけど、ここまでくると若者が出店したくなるのもうなずけます。だって歴史とともに未来があるもんね。
何より他と違うのは、店員さんがみんな綺麗。そこ大事!
さて未来といえばもうひとつ、長浜にお目当てがありまして・・・
今年オープンしたヤンマーミュージアムです。
そう、「ヤン坊、マー坊、天気予報~」の企業です。
ヤンマー株式会社はもともとディーゼルエンジンを主とした発動機の会社です。現在は農機具や建設機械、マリン、エアコンや発電機などの産業用機械など動力機械を基本に幅広く事業展開をしています。
ミュージアムは「海洋:水盤」、「大地:屋上緑化」、「都市:ガラスとコンクリートボックス」で表現されています。
まちなかの黒壁あたりを散策して、シャトルバスでここに来るのが定番コースになってるようで、ボランティアの人も運転手さんも皆さんホントに親切。
じゃん!新型トラクター。実はヤンマーは現在デザインの力で会社を一新させようとしています。
国内の農業人口が頭打ちになる中、カッコイイ農業を目指し、トラクターのデザインもフェラーリをデザインしてきた奥山清行に依頼。
農作業着は滝沢直己、総合プロデュースに佐藤可士和を起用。そういえば展示のフォントもどことなく国立新美術館のフォントに似てたりして・・・。
家族連れや明らかに機械好きの彼について来たカップルなど、みんな機械に興味津々。
たぶん退職したOBかな、おじさんたちが熱心に子供達に教えてくれていました。
きれいなお姉ちゃんじゃないそういうところ、イイよヤンマー!
硬派な男たちが、伝えることに目覚めだした!
魅せましょうデザインの底力を!
ガンバレ!