夏のビーチと原発と

夕暮れの相良サンビーチ。潮風が気持ちいいです。

 

先ほど中部電力浜岡原発を見学してきました。

 

再稼働申請に向けて、対策工事を進めていました。

22mの防潮堤、重さ4トンの防波扉、高台には非常電源装置、ポンプ車も自前で6台、もちろん原発運転員全員が操縦できるよう訓練中とか。

 

途中、エレベーターで上まで上って原子炉建屋に向かう廊下で遠州灘を見渡しました。あの海面が盛り上がり、この空間に面で押し寄せる。恐ろしい容積です。足元の防潮堤が高いのか低いのか、よくわかりませんでした。

 

原発は50年前からある、単純な仕組みの技術です。水の中にぎっしりと並べた燃料棒(ウラン235)の間から、制御棒を抜き取って中性子の動きを活性化させる。中性子がウランにぶつかり核分裂を引き起こし、その熱で水を沸騰させ蒸気を起こし、タービンを回して発電する。

 

原油も必要とせず、天候にも左右されず、二酸化炭素も排出しないで莫大な電力を生み出せます。

 

だけどさっき見たものはコンクリートの塊、要塞そのものでした。そして新基準をクリアするために要塞はどんどん拡大を続け、地形も変わっていっています。

 

私は原発絶対反対派ではありませんが、どうしてもここまでしてやり続けなければいけないものなのかな?

と思いました。50年も経つのに、新しい仕組みって見つけられないものかなあと。

 

御前崎の反対側にはこんな砂浜が広がっています。50年前から変わることなく愛される地元の海。

いつの時代になっても、波の音を聞いて手をつないで帰ってこれる場所であってほしいと思います。