お盆ということで、故人の話題をひとつ。
先月上旬、世界的デザイナーのセルジオ・ピニンファリーナ氏がイタリアのトリノで息をひきとりました。
フェラーリやマセラティなど多くのカーデザインを手がけ、日本人デザイナーの奥山清行氏が彼のもとで働いたことで知っている方もいるかと思います。
「絵ではなく、まず言葉でデザインしろ。
キャッチフレーズや一行で表したコンセプトを聞けば、絵を描く前に成功するかどうか分かる。
細部でなく、全体を設計する建築家のような、本当の意味でのデザイナーだった」
と、奥山氏は語りました。
人間は理屈や数字で物事を表現されても、視覚的に表現されなければなかなか理解できない生き物です。
デザインの世界で一枚の絵が持つ力の凄さを知っているからこそ、それを生み出す言葉の大切さを身に染みて感じていたのかもしれません。
デザイナーとして、経営者として、そして上院議員や経団連のトップとして、大きな器を持ちながら美しいものを追及する姿勢に共感します。
そして何よりいい男(写真は1959年)、ちょっとアランドロンに似てる気もする。
憧れです(笑)
良き先人の生きざまを励みに、自分もがんばっていこうと思います。
ご冥福をお祈りします。